2017年8月2日

山にもたくさんいるヤマカガシ。

先日、7月29日に兵庫県の小学生がヤマカガシというヘビに噛まれ、一時意識不明になったというニュースがありました。

ヤマカガシは私が子どもの頃に住んだ秋田の家の近くにも、たくさんいました。
性格は臆病で、人を見るとすぐに逃げていきます。
したがって通常は、人を噛むことはまずないと思います。

ただし不意に踏みつけたりした場合などは、例外的に齧られることもないとは言えません。

噛まれた場合も、刺さったのが前歯だけであれば、特に何事もなく済むそうです。
(私は噛まれたことはありません。。)
しかし滅多にないそうですが、深く噛まれて奥歯が刺さると、その奥歯にある毒が注入されてしまいます。。

この小学生はヤマカガシを捕まえたことにより噛まれたそうで、奥歯が刺さってしまったのでしょう。

ヤマカガシの奥歯の毒の強さは、マムシ以上とのこと。
国内ではこれまでに、ヤマカガシに噛まれたことによる死亡例が4件あるそうです。

ヤマカガシはカエルなどを好み、田んぼなどの比較的水辺に近いところにいることが多いヘビです。
しかし、山にもたくさんいます。
いったい何を食べているのかわかりませんが、沢から離れた標高の高い稜線にいることも。
登山者も、十分に注意しなければいけない毒ヘビだと言えるでしょう。

ところでヤマカガシは、普通はオレンジと緑が入り混じった体色に黒の斑点が連なり、顔の下は黄色っぽくてひと目で解りやすいヘビです。
ただし個体差や地域差が大きなヘビでもあります。

実は私はヘビは大嫌いなのですが、何かの参考になればと思い見かけた時には気持ち悪いのを我慢して、様々な色のヤマカガシの写真を撮ってきました。
少しでもヘビの被害を防ぐ手助けになればと思い、それらを以下に載せますので、興味のある方は「続きを読む」をクリックしてご覧になってみてください。
(ヘビ嫌いの人はクリックしないほうがいいと思います!)

これは今住んでいる、東京都の国分寺にある蛇塚。
国分寺でヘビを見かけることはもうありませんが、武蔵野の林が残っていたひと昔前には、たくさんのヘビがいたのかもしれません。。

これは2013年8月28日、白山で見たヤマカガシ。
この色合いが、典型的なヤマカガシのものです。

これは同じ2013年6月11日、谷川岳と一ノ倉岳の間の「ノゾキ」という場所にいたヤマカガシ。
これも典型的な色合いです。

2011年5月25日、岡山県立森林公園のもみじ平付近にいたヤマカガシ。
薄汚れていますが、これもまあまあ平均的な色合いです。

これは2015年5月31日に、群馬県の鹿沼岩山の山麓で見たもの。
上の3匹とは違って体色のオレンジ色がないですが、これもヤマカガシだと思います。

2013年10月12日に、岡山県の日名倉山で見たもの。
近畿地方西部から中国地方に多いという、青色型のヤマカガシで間違いないと思います。

2014年9月21日にやまり岡山県の、三十人ヶ仙という山で見たもの。
やや黒みがかったヤマカガシです。

ちょっとこれは自信がないのですが、たぶん黒色型のヤマカガシではないかと思います。
2011年10月27日に、四国愛媛県の小富士山で見たものです。
(もし詳しい人がいたら教えてください!)

ついでに他の種類のヘビの写真も載せておきます。

2011年5月25日、岡山県立森林公園で見たヘビで、体色に青味がないですがアオダイショウです。

これは2014年6月9日、島根県の猿政山で見たシマヘビです。
葉っぱの上に寝そべって休んでいました。。

今年(2017年)5月21日に、山梨県の大菩薩峠の近くで見たヘビです。
すばしっこく、写真でも細部がはっきりしないのですが、ジムグリというヘビではないかと思います。

このアオダイショウ、シマヘビ、ジムグリは噛まれても毒はありません。
さらに本州には他にも、ヒバカリ、シロマダラ、タカチホヘビの3種類がいますが、いずれも毒はなく、また目にすることもごく稀のようです。
私もヒバカリを見たのは1度だけで、シロマダラは2度だけです。
タカチホヘビはまだ見たことがありません。

あとよく目にするのは、毒ヘビの代表格であるニホンマムシです。

2013年5月13日に、島根県の隠岐の島で見たニホンマムシ。

こちらは2012年9月13日、岡山県の大佐山で見たニホンマムシです。

こうやって他のヘビとくらべてみると、ニホンマムシは、顔つきもちょっと怖いようにも感じます。
なお頭の形が三角のヘビが毒ヘビだとよく言われますが、それはニホンマムシのことを指しています。
ヤマカガシは毒ヘビであっても、頭が三角ではないので注意が必要です。

他には沖縄方面にはハブ、ヒメハブもいますがこの2種は写真はありません。

ちなみにヘビに噛まれた場合には、傷口を良く洗浄してからポイズンリムーバーで毒を抜く、というのが応急手当の基本とされています。
しかし医療関係者にお話を聞いたところ、現場の応急手当に時間をかけるよりも、洗浄だけして、あとは一刻でも早く病院に向かったほうが良いということでした。
その際、可能であれば噛んだヘビの写真を撮って、ドクターに見せるのが良いとのこと。
毒ヘビの種類が解らないと検査に時間がかかって、処置が遅れてしまう可能性もあるのだそうです。

私の経験上、山でもっともヘビを見かけるのは、夏の終わりから秋の初めにかけてのこれからの時期です。
意外と日当たりの良い岩場の上とかにいることが多いので、休憩時には十分に周囲を観察し、ヘビがいないことを確認してから休むと良いと思います!

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2 件のコメント:

  1. たくさんの写真と解説、ありがとうございます。(写真はフワッとしか見れませんでした)

    ヘビは恐れすぎる必要はないのでしょうけど、やはり苦手なので、出来ればお会いしたくはないものです。

    ヘビに罪はないですけど、今後の山行で見ない、会わない、噛まれないことをただただ願うばかりです。

    すっきりしない天気が続きますが、19日からの槍ヶ岳、よろしくお願いいたします。

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    1. 高野さん、記事を書いてて私も気持ち悪くなってしまいました。。
      日本の南海上をウロウロしている台風5号が過ぎ去れば、とりあえず天気は良くなりそうな見込みです。
      槍ヶ岳、どうぞよろしくお願いいたします!

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