2015年7月5日

青木ヶ原樹海の精進口登山道を歩きました。

風の旅行社による登山ツアー「邦岳探訪の旅」のガイドとして、富士山(ふじさん・3775.6m)の青木ヶ原樹海に行ってきました。

青木ヶ原樹海と言うと一般には、道迷いや自殺といった、ネガティブなイメージがつきまとう場所だと思います。。
しかし実際は、森の美しさが感じられる、とても自然豊かな場所です。
樹海につけられた精進口登山道を歩けば、道迷いの心配もほとんどありません。

今回はあまり良くない天気予報だったのですが、行動中は雨にはまったく降られずに、とても楽しく樹海を歩くことができました。

これは精進口登山道の一合目の下、青木ヶ原樹海上部の様子です。
1km以上も真っ直ぐに道が続く区間です。
こんな感じの幅広の登山道を、どんどん下っていきました。

今回のツアーでは、アクセスは公共交通機関を利用しました。
新宿からバスに乗って、富士スバルラインの三合目バス停で下車。
そのすぐ下でスバルラインを潜り、精進口登山道に入っていきます。

この入ったはまだ青木ヶ原の上部であり、左右には明るい雰囲気の針葉樹林が広がっていました。

少し下って標高が下がると、周囲には広葉樹が目立つようになってきました。
やまなしの森林100選にも選ばれている、「精進口登山道二合目のブナ林」です。
バス停からここまでの、ほんのわずか歩いた間に、植物の垂直分布の、亜高山帯(針葉樹林帯)から山地帯(夏緑樹林帯)に移動したことになります。

さらに下って一合目の車道を横断すると、辺りは再び針葉樹林帯へと変化しました。
見ると林床が、歩きはじめたときのような平らな状態ではなく、ゴツゴツと凹凸の目立つ、溶岩を思わせるものに変わっています。
ここからが青木ヶ原樹海です。

一合目のすぐ左手にある(歩行中には見えないのですが)、富士山の側火山である長尾山(ながおやま・1424.1m)が864(貞観六)年に噴火した時に広がった溶岩流が、いわゆる青木ヶ原、ということになるのです。

本来はこの一帯にはブナやミズナラが生えていたのでしょう。
しかしそれらは、噴火時の溶岩流によって焼き尽くされしまいました。
残った溶岩流の跡は土壌が貧弱であることに加え、噴火から1150年程度と短い時間しか経過していないため、ブナは生えることができずに、現在のような痩せた土地でも育つことのできる、針葉樹の林になっているのだそうです。

このデコボコした溶岩流の跡に、不安定な感じで生えている針葉樹の林は、青木ヶ原樹海の典型的な景観と言えるものでしょう。

樹海の中をのんびり下って、側火山の大室山(おおむろやま・1468m)を回り込んだところで車両止めのゲートを潜ると、樹海とは異質のなだらかな森が広がっていました。
ここもやまなしの森林100選に選ばれている、「大室山のブナ林」です。
ここは昔からある大室山の山の盛り上がりによって、長尾山からの溶岩流が遮られ、それ以前の古いブナ林が残っている貴重な一角なのです。

やまなしの森林100選の標識前で、参加者の皆さんと記念撮影。
写真の上手な添乗員さんに撮っていただいたため、とってもきれいな感じです!

大室山のブナ林の少し先では、富士風穴にも寄り道。
冷気漂う入口付近に立つと、梅雨の蒸し暑さも吹き飛びました!

最後は樹海下半部の歩きやすい道を、一気に通過して精進口登山道終点へ。
そこから少し歩いた赤池バス停の先で精進湖湖畔に立って、今回の山歩きは終了となりました。

<参考コースタイム>

三合目バス停(09:50)―二合目(11:00)―天神峠・一合目(11:52)―大室山のブナ林(13:02~13:24)―富士風穴(13:33~13:42)―精進湖・赤池バス停(15:10)


下山後の入浴施設

下山後は、赤池バス停から路線バスに乗って、富士緑の休暇村バス停に移動。
そこから少し歩いて、富士眺望の湯ゆらりへ行って入浴しました。
入浴料は1,500円(平日は1,300円)とけっこう高めですが、様々な種類の浴槽があって、とても楽しめました。
特に他ではあまり見ない、洞窟風呂が快適でした!


下山後の食事

入浴後は富士急行線の河口湖駅に移動。
駅舎内にある、ゲートウェイフジヤマという食堂で吉田うどんを注文。
お値段は600円。
吉田うどんは讃岐うどんを思わせる腰の強さで、もしかしたら好き嫌いが分かれるかもしれませんが、私はけっこう好きな感じで、美味しくいただきました。

▼参考書籍




風の旅行社 邦岳探訪の旅 この夏から秋にかけてのスケジュール


いよいよ夏山シーズン間近です!
邦岳探訪の旅でも、夏山シーズンから続く紅葉シーズンにかけて、全国各地の山々を巡る予定。
皆様のご参加をお待ちします!

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