2015年5月3日

残雪に覆われた富士山を登る。

佐藤小屋に宿泊した翌日は、いよいよ富士山(ふじさん・3775.6m)頂上を目指しました。

早朝に小屋を出て、六合目に着いたところで小休止。
背後を見下ろしたら、山中湖の湖面に朝日が反射して、とてもきれいな景色になっていました。

この後は、大きなジグザグ道をひたすら登る区間が続きます。

七合目の山小屋群を見上げたところ。
左手の沢筋に残雪が詰まっていて、先行者たちはその残雪を伝って登っていました。

我々も残雪の下に到着。
先行者と同様にそこを登ることにし、アイゼンを着用しました。

残雪を登り切ったところで、体調のすぐれないメンバーの一人がリタイアすることに。
私が所属する鳥取県の山岳会・岳獅会の先輩であり、私がかつて担当していたNHK文化センター米子教室の「ゆっくり歩く登山教室」の講師を、引き継いでくれた人でもあります。
一緒に登れなかったのは残念ですが、山で無理は禁物です。
それでも名残惜しく、別れる前に二人で記念撮影をしました。

八合目付近では地面を歩く部分もありましたが、それでもできるだけ雪面を歩くようにして上を目指します。

ふと見下ろすと、このような景色が広がって、登山者たちが点々と登ってきていました。

本八合目を過ぎたところで、登山道を離れ左手の大きな雪面を、ジグザグを描くように登ります。
九合目の鳥居を過ぎる辺りが、一番苦しい区間です。

やがて頂上直下の鳥居を潜って、吉田口頂上へ。
この時点で天気は晴れ、ほぼ無風の絶好のコンディションだったため、富士山の最高地点となる、剣ヶ峰(けんがみね・3775.6m)を目指すことにしました。

大日岳の左手からお鉢めぐりコースに入ると、ひときわ高い剣ヶ峰の姿が目に入ってきました。
その右手、大内院と呼ばれる噴火口の火口壁には、氷瀑がかかっていました。
20年ほど前に、クライマーの間で話題になった、サミットフォールではないかと思います。

御殿場口頂上、富士宮口頂上を過ぎると、いよいよ剣ヶ峰が迫ってきました。
馬ノ背と呼ばれる、左手の尾根をたどって目指します。
体力的にけっこう厳しい感じですが、最後の登りなので頑張りどころです。

登り詰めた、剣ヶ峰の頂上での記念撮影。
今回はオーストラリア出身と、アメリカ出身の仲間も一緒。
国際色豊かなパーティだったのでした。

下山はお鉢めぐりコースの後半部を回って、吉田口頂上へ。

吉田口頂上からは、一部分だけ夏の下山道沿いをたどる部分もありましたが、ほとんどは登りと同じラインをたどって佐藤小屋へ。
預かっていただいた登山に不要な荷物を受け取って、五合目の駐車場へと戻りました。

▼参考書籍

雑誌『山と渓谷』の2013年2月号の表紙は、2月の富士登山の様子。
第2特集の、「冬季3000m峰登頂ガイド」のために撮影されたものです。
この撮影には私も同行し、ルポページに登場もしています。

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