2015年1月20日

小鹿野アルプス・釜ノ沢五峰と般若山。

埼玉県小鹿野町の、釜ノ沢五峰般若山(はんにゃさん)を結ぶコースを歩いてきました。

釜ノ沢五峰は、登山口となる長若山荘のご主人が整備をした私設コース。
また般若山はその下にある、秩父札所第32番法性寺の奥ノ院として、古くから登られていたであろう山。
この2つを結んで、通称小鹿野アルプス、とも呼ばれています。

これは5つのピークが連なる釜ノ沢五峰のうちの、三峰。
ここと二峰のところに鎖場があって、コース中のハイライトとも言える一角でした。

アクセスは、西武秩父線から西部観光バス小鹿野線に乗って約30分の松井田で下車。
松井田からは以前は、法性寺行きのバスがあってそれを利用できたそうですが、今は廃止されているのでしばらく車道を歩きます。
のんびりと1時間余りも歩いて長若山荘先の登山口に到着。
しかし今回は、もう少し奥の登山口を目指しました。


釜ノ沢五峰へ


釜ノ沢五峰登山口から、さらに15分ほど歩いた先にある、目立たない兎岩登山口。
ここから急登に取り付き、ひと登りすると兎岩です。


兎岩を通過する様子を、動画で撮影してみました。

その先で、露岩の側面の洞穴である賽ノ洞窟を見たり、龍神山(りゅうじんやま・538.5m)のピークを過ぎたりしつつ、稜線を西へ移動。

ぜんぜん関係ないですが、兎岩周辺の標識の裏には、このような可愛いうさちゃんが隠れていました。

間もなく、樹林帯の中の目立たない中ノ沢ノ頭に到着。
T字路になっているそのピークから、まずは南へと進んで金精神社の前へ。

金精神社が祀られる文殊峠には車道が通っていて、簡易トイレも設置されていました。
神社と反対側の一段上には長若天体観測所というのがあるので、そちらに登ってみます。

画像をクリックすると大きくなります。
すると観測施設の奥からは、両神山(りょうかみさん・1723.0m)や二子山(ふたごやま・1165.6m)をはじめとする奥秩父北部と西上州方面の山々を一望することができました。
なかなか見事な展望でした。

さて中ノ沢ノ頭まで戻ってこんどは北に向かい、やがて稜線の向きが東に変わると、釜ノ沢五峰の始まりです。
最初に現れる五峰、そして四峰とも、樹林の中の登りやすいピークです。

やがて前方に、進路をふさぐような岩峰が。
これが三峰になります。
鎖を登ってバンドに出たら、これを左へトラバース。
傾斜の急な部分を回り込むように上に向かうと、見晴らしの良い頂上です。

さらに進むと、再び岩峰が。
これは鎖を伝って真っ直ぐ登ると頂上に出ます。
標識にはなぜか三峰と記されていますが、これは二峰で間違いないでしょう。

その先は樹林の中を下り、左手の丸っこい細長い露岩の上に、一峰の標識がありました。
あまり頂上らしくないピークでした。


般若山へ


樹林の中を一気に下り、こんどは般若山コースに入ります。
少し登ると、左手に雨乞岩洞窟というのが現れたので、中を覗いてみました。
すると中は広さは六畳くらいはあるものの、高さは50cmもないくらいの、広いけれども低くて圧迫感のある洞穴になっていました。


次に現れるのは、般若山の山並みに取り囲まれるようにそびえる岩山である、亀ヶ岳(かめがだけ・407m)の展望台。
岩尾根となっているその展望台を歩き、亀ヶ岳を望む様子も動画で撮影してみました。
最後に映っているのは、秩父の名峰・武甲山(ぶこうさん・1304m)です。

その先は3つの送電線鉄塔の下を潜りつつ、あまり状態の良くない沢沿いの登山道を慎重に進みます。
この鉄塔の立つ一帯が般若山と呼ばれる一帯ですが、般若山と名の付くピークは存在しないのだそうです。

さらに進むと、大日如来と記された標識が現れました。
ここからは下にある、法性寺の奥ノ院ということになります。
標識に従って岩場を登ると、その上には周囲を見下すように祀られた、大日如来の銅像がありました。

大日如来のすぐ下は、長い岩稜が続いています。
これがお船と呼ばれる岩稜であり、その末端には岩船観音の銅像が祀られていました。

お船の上端近くまで戻って左の岩陰に入ると、十三仏の祀られた石窟が。
その正面を急な階段で下ると、こんどは左頭上に龍虎岩が現れました。
確かに龍と虎とが睨み合っているような、不思議な形の岩でした。

その先の石門を潜ると、そこはもう法性寺の境内です。
一段上にある観音堂にお参りしてから本堂前の道を進み、階段を下って山門前に降り立ちました。
ここで下山…ではあるのですが、バスがないため、さらに1時間ほど歩いて松井田バス停に戻りました。

<参考コースタイム>

松井田バス停(09:01)―長若山荘前(10:12)―兎岩登山口(10:34)―兎岩(10:52)―賽ノ洞窟(11:15)―竜神山(11:33)―金精神社・文殊峠(11:55~12:10)―中ノ沢ノ頭(12:16)―五峰(12:33)―三峰(12:58)―一峰(13:15)―般若山コース入口(13:37)―雨乞岩洞窟(13:55)―亀ヶ岳展望台(14:07)―大日如来(14:45)―法性寺山門前(15:43)―松井田バス停(16:50)
※今回は写真を取りつつ、またバス時間に対して早くバス停に着くことのないよう(待つのが寒いので!)、ゆっくりと歩きました。


山旅ロガーの軌跡



▼参考書籍

 
左の『新・分県登山ガイド10 埼玉県の山』では、「般若山・釜ノ沢五峰」のページで、今回の逆コースが取り上げられています。
いっぽう、現在書店に並んでいる雑誌『山と渓谷』2015年2月号は、第2特集が「全国ご当地アルプス大集合」。
けれども、全国ご当地アルプス厳選ガイドのみならず、決定版!ご当地アルプス一覧表にも、この小鹿野アルプスは取り上げられていませんでした。
淋しいことです。。

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