2015年1月11日

大岳山を巡る、小怒田ノ尾根からサルギ尾根へ。

奥多摩の、あまり人の入らない尾根を探ろうと思って出掛けてきました。
コースは、登りは大岳山(おおだけさん・1266.5m)南面の小怒田ノ尾根
下りは東面にあたるサルギ尾根
サルギ尾根はやや荒れ気味ではあるものの登山道としての手入れはされていますが、小怒田ノ尾根はごく一部の篤志家のみに歩かれる、マイナーな尾根です。

ところで今回は、その小怒田ノ尾根を登る際に、害獣駆除中の地元のハンターの人に遭遇。
この一帯はイノシシやツキノワグマ(この冬は今のところ、まだウロウロ歩き回っているそうです)の生息地であり気をつけること。
特にクマ予防というよりは、ハンターに知らせるために鈴は必ずつけてほしい、とのお言葉をいただきました。

そういう状況であり、一般の皆さんにはお勧めしがたい面もある尾根なのですが、興味のある方もあると思うので、いつもと同様に記録を載せておきます。
(特に入山を控えてとか、そういうお話はありませんでした)

これは登山口となる、千足から見上げた小怒田ノ尾根。
尾根の尖った部分のすぐ下にある岩場が、高黒岩の一帯でしょう。

千足のバス停から小岩方面にほんの少し歩き、柳沢橋を渡ったすぐ右手にあるこの地蔵菩薩石仏が小怒田ノ尾根の取付点。
階段の奥に、尾根上をたどる細い踏み跡が続いています。
傾斜は急であり、一気に高度をかせぐ感じです。

やがて最初の急登区間へ。
ここは踏み跡も不明瞭になりますが、左右を気を付けていると歩きやすい箇所は見つかるでしょう。


小怒田ノ尾根の核心部・高黒岩の通過

いったん傾斜が緩み、その先をなおも進むと尾根の左右が切れ落ちてきて、人工林から雑木林へと植生が変わるといよいよ核心部の高黒岩です。
通過には何通りかのラインがあるようですが、とりあえず我々のたどったものを記します。

やせた尾根を登っていくと、傾斜の強い正面の岩をかわすように、左上するバンドが現れるので、それをたどります。
足を外側に置く部分は、かなりの高度感が出ます。

バンドが途絶えるところから、2mほどの岩を登ってその先のバンドへ。
ここからバンドを下って、ルンゼに入ろうとしましたが、落ち葉で蟻地獄みたいになりそうだったので止めておきました。

結局ルンゼに入る手前のゴツゴツした露岩を、木をつかみながら直上。
ここはこの手の登りに慣れていない人ならば、ロープを使ったほうが無難でしょう。

傾斜が緩んできたら、立木をたどりながら尾根の真上に戻ります。
足元は露岩の上に落ち葉が積もった状態であり、まだまだ気は抜けません。

尾根の真正面は、すぐにオーバーハングした露岩にふさがれます。
ここは尾根の右上に出る、3mくらいのスラブ状の岩場を登ります。

その先も尾根上には露岩が続きますが、規模は次第に小さくなってきます。
概ね右手から巻くように進むと、別の尾根に乗り上げるような感じで突然傾斜が緩み、前方の樹間につづら岩が見えるようになります。
これで高黒岩は終わり、あとは普通に歩いて進むことができます。


その先も微妙にヤブっぽく歩きにくいところはありますが、高黒岩に比べると遊歩道みたいなものです。
間もなく大岳山の頂上を望む富士見台に出て、一般登山道と合流します。

富士見台ではベンチに腰かけ、少しだけゆっくりしてお昼ご飯を食べました。

さて昼食後は、サルギ尾根を目指して一般登山道を急ぎます。
山神神社の祠を過ぎて、大岳山南側のトラバース道へ。

大岳神社の鳥居前まで来て、少し思案。
サルギ尾根を下った先の、上養沢発のバスの発車時刻が16時36分と早いため、ここは大岳山には向かわずに、このままサルギ尾根を目指すことにしました。

簡単な鎖場を過ぎ、御岳山(みたけさん・929m)へ向かう分岐を左に見送りつつ、芥場峠へ。
ここからがサルギ尾根の始まりです。

サルギ尾根を下りはじめて間もなく現れる、あずまやの立つ展望台。
都心方面を一望することができました。

サルギ尾根は、小怒田ノ尾根のような厳しい岩場はないものの、急峻な尾根です。
途中で高岩山(たかいわやま・920m)のピークを過ぎ、人工林の中に入ってからも急な下りが続きました。

最後は養澤神社の境内に出て、無事に登山終了!
ちょっと心配だったバスにも十分間に合って、無事に帰路に着くことができました。

<参考コースタイム>

千足バス停(10:24)―高黒岩の始まり(12:05)―高黒岩の終わり(12:53)―富士見台(13:15~13:36)―大岳神社(14:11)―芥場峠(14:36)―展望台(14:57)―高岩山(15:15)―養澤神社・大岳鍾乳洞入口バス停(16:10)


山旅ロガーの軌跡



ところで今回は、同行者が集合時間を間違えて、朝は合流できない事態に。。
その同行者がブログに顛末を記していますので、参考までにご覧になってみてください。

▼めろ路 やまのきろく
奥多摩 小怒田尾根~大岳山~サルギ尾根

▼参考書籍


左の2冊は、奥多摩のガイドブックの定番。
いっぽう右の2冊は、今回のような岩尾根を多く取り上げたガイドブック的な書籍です。
しかしいずれの本にも小怒田ノ尾根やサルギ尾根は掲載されておらず、他にも入手しやすい資料はないようです。

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