2014年10月26日

三浦アルプスで山岳ナビゲーション講習。

風の旅行社による登山ツアー「邦岳探訪の旅」の現地講座として、神奈川県の三浦アルプスに行ってきました。
講座の内容は、山岳ナビゲーション
地図とコンパスを駆使して、現在位置を把握しつつ、進路を確かめて、それを保って進むというテクニックの講習をしながらの登山です。

三浦アルプスは神奈川県の三浦半島の付け根辺り。
いくつかコースはありますが、一般的なのは西から東へ、南尾根をたどって半島を横断するコース。
しかし低山ながら地形は複雑で、コースは難解。
おまけに指導標もちょっと難解?で、コースを間違ってしまう人も少なくないところなのです。。

今回は現地講座なので、集合も現地。
京急線の新逗子駅に、周囲の景観とはちょっとそぐわない?山スタイルのご参加者が次々と集合。
バスに乗って風早橋バス停へ移動し、その先にある仙元山(せんげんやま・118m)ハイキングコースへ移動。
仙元山が三浦アルプスでは、最初に登るピークということになるのです。

山岳ナビゲーションにはいろいろな考えがあるのでしょうが、今回は全体の流れを以下のようにまとめてみました。

 1.基本となる読図(地図読み)の力。
 2.プランニングの時点でのルート把握とリスクのリストアップ。
 3.仮説アプローチ(※)による、現在地確認。
 4.進路判断(方向、距離、標高差、植生や人工物の様子も含む)。
 5.ルート維持。
 6.3~5を補うコンパスワーク。

ということでまずは葉山協会の前で邪魔にならないように、簡単に地図読みのレクチャー。
続けて地形図上でルートを把握し、コースのリスクとして考えられるものをざっとリストアップ。
あとは歩きながらの解説ということで、さっそくスタートです。

仙元山ハイキングコース入口からひと登りで、早くも石碑の立つ仙元山頂上に到着です。

仙元山頂上からの相模湾の眺望。
ここでは簡単に、地図を整置して回りの様子と一致させる練習もしてみました。

三浦アルプスは、アップダウンの多いコースです。
仙元山を後にして、階段や斜面を降りたり登ったりしつつ、先へ進みます。

しばらく歩いて、右下にクリーンセンターの煙突が見える地点が、やっと本当の三浦アルプスの入口です。
(ここまでは仙元山ハイキングコース、ということになるのです)
立木にペンキで記した標識が、少々強引です。。。

そこからはひと登りで、観音塚(かんのんづか・167m)の頂上に到着。
大きなタブノキが目立ちます。

続けてドングリ並木を通ったり、笹ヤブの中の登山道を潜り抜けたりしつつ、三浦アルプスでも最も山深い一角を通過。

やがてたどり着いた送電線の鉄塔下からは、最後のピークとなる乳頭山(にゅうとうさん)を間近に望むことができました。

上山口分岐を通過して、進む方向が北に変わると間もなく乳頭山の頂上。
東側は開けて、東京湾の様子を見渡すことができました。

しかし三浦アルプスで最も難しいのは、乳頭山を過ぎてからかも知れません。。
地形図を利用しての山岳ナビゲーションを目指しつつも、里に近くて人の手が入りすぎており、地形図に示される地形からの、合理的なルート判断というのができない場面も多いのです。

結局最後は地形図のみをたどるのではない、現地での様々な情報を優先してのルート判断みたいなことになってしまったのですが、そういう場面が現れるのも山というものです。

読図やコンパス操作はこれが初めて、という人もあったようですが、それなりにルート判断の実際というのをつかんでいただけたようにも思います。
また講座内容を離れても、思いのほかアップダウンの続くこの三浦アルプスのコースを、参加者の皆さんには楽しんでいただけたようでした。

最後は下山した港ヶ丘団地の先で解散。
京急田浦駅とJR田浦駅、ご都合の良い方に向かっていただいて講座も終了、ということになりました。

<参考コースタイム>

仙元山ハイキングコース入口(09:52)―仙元山(10:02)―三浦アルプス入口(10:26)―観音塚(11:32)―送電鉄塔下(14:24)―乳頭山(14:59)―港ヶ丘(16:25)―JR田浦駅(17:00)

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