2014年8月2日

北岳を越えて、雨上がりの間ノ岳へ。

風の旅行社による登山ツアー「邦岳探訪の旅」の2日目は、いよいよ今回の目標である北岳(きただけ・3192.4m)と間ノ岳(あいのだけ・3189.5m)のそれぞれを目指します。

これは最初に展望の開ける、小太郎山(こたろうやま・2725.1m)との分岐点から見た富士山(ふじさん・3775.6m)。
噴煙上げて噴火中…なんてことはなくて、積乱雲ができ始める、その最初の雲が山頂部に浮かび始めたところです。

快適だった白根御池小屋の朝食を済ませ、準備体操をして出発。
すぐ先の白根御池で分岐する道は、今回は右の草すべりへと向かいました。
見上げると本当に滑りそうな草の急登ですが、実際はそんなこともなく、やや急ではあるもののまあまあ歩きやすい道です。
ただし展望乏し目で、少々単調なのが難点ではあります。。

大樺沢右俣のコースと合流し、さらに一段上がると小太郎山との分岐(小太郎尾根との合流点)です。
雄大な甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ・2967m)と鋸岳(のこぎりだけ・2685m)の姿が目に飛び込んできて、皆さんから歓声が。
しばらくは写真撮影タイムにしました。

この先が、今回のコースで唯一のものとなる岩場の通過。
ただし傾斜のあまりない階段状であり、バランスの良い人であれば三点支持をする必要もなく難なく通過できる程度です。

さらに進んで肩ノ小屋で小休止。
やや老朽化が見られる小屋だったのですが、この時は改修工事、またトイレ新設工事の真っ最中でした。

休憩後はいよいよ北岳の登りです。
両俣小屋方面との分岐点では、貴重な高山植物であるタカネマンテマを観察し、ひと登りで北岳頂上へ。
しかしこの頃には周囲にはガスがかかり、他の登山者もたくさんで落ち着かない状況に…。
今回の行程では翌日にもう一度山頂に立つことになっているので、その時の展望に期待して、早々に先へ向かいました。

北岳から少し下って、間ノ岳方面に続く稜線の様子です。
左手の大樺沢側から風が吹き上げて、稜線の片側のみに雲がかかっています。
う~ん。
これは私の執筆した『山のエマージェンシー』という本の54ページにもほぼまったく同じ写真が載っている、あまり良くない兆候です。
昼前から雨、場合によっては雷雨も考えられるような時の雲なのです。。。

とりあえずは下って、北岳山荘の前で早めの昼食。
その後は不要物はデポしてできる限りの軽量化をし、またレインウェアもちゃんと持参した上でもう一つの頂上である、間ノ岳を目指すことにしました。

北岳山荘からはひと登りで、中白根山(なかしらねさん・3055m)の頂上へ。
思った通りここで雨が降り出したため、全員にレインウェアを着用していただきました。

その先、歩くにつれて雨は強まります。
しかし自分の中で考えていた、雷、風などの決定的に引き返すべき兆候は現れなかったため、そのまま先へ。

すると頂上手前で急に雨は上がり、ガスも切れて視界が広がるように。
背後を振り返ると、先ほど頂上を通ってきた北岳が大きな姿を見せていました。

間ノ岳頂上での集合写真。
この頃には日も差して、暖かとも言える状況になっていました。

けれども日照により気温が上がれば、もう一雨くる可能性も高まります。
なかなか来ることのできない頂上で名残惜しさもありましたが、程々のところで下山にかかりました。

ずぶ濡れだったレインウェアも、北岳山荘へ歩くうちにはほとんどの人が乾いたようです。
最後は山荘前の小さな雪田の上を歩いて、この日の行動は終了となりました。


今回の宿泊施設

この時の宿泊は、山梨県南アルプス市営の北岳山荘。
3000m近い稜線に立つ、貴重かつ重要な山小屋です。

しかしなかなかよいポジションにあるためか、シーズン中はいつも大混雑。
談話室がないために、居場所がないというのも難点です。
それでも小屋に泊まれるだけ、ありがたいことでもあります。
またこの日は当初は、1枚の布団に2人が寝るような状況だったのですが、大人数のツアーにキャンセルが出たとのことで、後にもう少しゆとりがあるように変えていただきました。
けっきょくは思った以上に快適に過ごすことができた一夜となりました。

<参考コースタイム>

白根御池小屋(05:35)―大樺沢右俣と合流(07:32)―小太郎尾根分岐(07:47~08:00)―肩ノ小屋(08:35~08:52)―北岳(09:43)―北岳山荘(11:21~11:49)―中白根山(12:32)―間ノ岳(13:35~13:50)―中白根山(14:54)―北岳山荘(15:25)

▼参考書籍

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