2013年8月20日

かつての職場・ヒュッテ大槍へ。

お客様をご案内しての槍ヶ岳(やりがたけ・3180m)登山の2日目は、いよいよ上に向けて本格的な登りになります。

宿泊した徳澤ロッヂを出発したのは7時。
朝食が6時半からだったのでやや遅くなりましたが、それでも特に問題ないくらいの時間です。
横尾を経て、一の俣の橋を渡っているところ。
さらに槍沢ロッジ、ババ平と順調に進んでいきます。

これは大曲り手前の崩落地を巻いているところ。
沢沿いの道がごっそりなくなっており、少し上を巻くのですが道が狭いため、すれ違いがある時は要注意です。

大曲りの先、グリーンバンドに向かうジグザグの登りでは、2週間前はコバイケイソウが満開でした。
しかしこの時はすでにコバイケイソウは見頃を過ぎて、代わりにニッコウキスゲの花が目立つようになっていました。

グリーンバンドではガスが濃く、期待した槍ヶ岳の姿は見えず。
さらにひと登りで、ヒュッテ大槍分岐に到着です。

我々は今回はそのヒュッテ大槍に宿泊予定なので、ここで槍沢を離れて、右手の急登へと向かいます。
ところがここで雨が降り出してきて、雨具を着用することになったのでした。

槍沢の登山道に比べると、ヒュッテ大槍への斜面は道が悪いので要注意です。

それでも途中には、ウサギギク(兎菊)の花がたくさん咲いていて、気を紛らわせてくれました。

たどり着いた、東鎌尾根の稜線。
向こうに見えている赤い屋根は、殺生ヒュッテ
ヒュッテ大槍は、この写真を撮った場所のすぐ背後です。

少し回り込んだ、岩の間の窪地に立つヒュッテ大槍。
1997年の夏シーズンにお仕事をした、私のかつての職場です。

その前、1990年の夏には槍ヶ岳山荘でも働いたことがあり、一応そちらも職場だったのですが、槍ヶ岳山荘は大きな小屋であり仕事は完全に分業制。
働いた期間も50日間と短く、正直なところあんまり強い印象は残っていないのです。

いっぽうこのヒュッテ大槍は、6月の小屋開けから10月の小屋閉めまで、準備、実務、後片付けとあらゆる業務に携わったので、本当に思い出に残る山小屋です。

当時の支配人であった栗崎さんはもう亡くなっており、現支配人の猪俣さんにご挨拶をして、チェックイン。
訪れるのは久し振りであり、この数年の間の小屋内部の改修箇所などを教えていただいて、以前よりもずいぶんときれいになった小屋のあちこちを見て回りました。

ひと息ついたところで、夕食です。
このヒュッテ大槍では、夕食時にワインが出ることで知られており、お客様も大喜び。

食事メニューはこんな感じ。
とても美味しい日替わりパスタも添えられて、標高3000mに近い山小屋とは思えない、素晴らしい内容でした。

私が働いた1997年当時も食事の良さには定評があったのですが、今はそれよりももっともっと良くなっていると思いました。

さらにこの小屋は、夕食の片付けが終わるとすぐに食堂を開放し、自由に使うことができるようになります。
お酒のメニューも豊富で、ワイン、ウィスキーの他に、日本酒も各種取り揃えてあります。

私も大好きな日本酒(真澄、だったかな?)をお客様からご馳走していただき、一緒に酌み交わしながらいろいろな山のお話をしました。

▼参考書籍
   

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