2013年4月5日

乾徳山旗立岩中央岩稜。

かなりマイナーなような気もしますが、意外とあちこちで登ったことがあるという話を聞く、乾徳山(けんとくさん・2031m)の岩場に行ってきました。

乾徳山の岩場というと、日本登山大系8巻障子岩旗立岩という、二つが掲載されているのですが、それを見ても今ひとつルートなどがはっきりしない感じ。
しかししばらく前の、雑誌『岳人』2000年11月号に「再発見 乾徳山の岩場 その魅力とお薦め3ルート」という、故・寺田政晴氏による詳細な記事が載って、それを見て多少は一般のクライマーにもこの岩場のことが知られるようになったと思います。
我々も今回は、その記事を参照しつつ、ルートを登りました。

上記岳人の記事では障子岩は割愛されており、旗立岩からさらに北側に連なる、乾徳山西壁の岩場が掲載されています。
お薦めルートとして、旗立岩中央岩稜、頂上岩壁第一岩稜、頂上岩壁第三岩稜の詳細なルート図があるのですが、その他のものも含めると、16ものルートについての記述があります。
我々はその中でも最も代表的なものと思われる、旗立岩中央岩稜に取り付きました。
本来は頂上の鎖場手前から下るのが楽なようですが、今回は他の岩場の様子も探るため、頂上北側のガレを下降して取り付きへ。
取り付きで誰がリードするかで揉めたのですが、私は写真を撮らなければいけないので(○ロケンみたいですみません)、若手に譲りました。
出だしはIII+とのことですが、逆層で足が決めにくく、意外と難しいところ。

途中から右のリッジに出て直上。
写っているクライマーすぐ上の岩の出っ張りが核心部で、小ハングを強引に越えるのですが、岩がルーズでちょっと恐ろしい思いをしました。

これはフォロー中にその核心部を登っているところ。

途中にビレイ点はなく、複数のキャメロットでアンカーを作ってピッチを切りました。
これは2ピッチ目の出だし。

2ピッチ目は容易な岩稜から、最後III+の小フェースを登って終了。
本来は、もう少しピッチを短く切って3ピッチにするようでしたが、我々は全2ピッチで登り切ってしまいました。
短いけれども高度感のある、なかなか爽快なルートでした。

これはアプローチの途中、国師ヶ原から見上げた乾徳山の頂上。
高原らしい明るい雰囲気で、私の好きな場所です。
頂上左側に少しだけ岩が見えているのですが、多分それが旗立岩ではないかと思います。
アプローチが長く、岩が脆いというマイナス点もあるのですが、アルパインクライミング風の岩登りのできる、それなりに楽しい岩場だと思いました。

▼参考書籍
 現在入手可能な資料はこれだけかも?

残念ながら、上記の『岳人』2000年11月号はAmazonで検索しても表示すらされません。
東京や近郊にお住まいの方ならば、神田神保町の悠久堂書店(右写真)を訪ねると、もしかしたら入手できるかも?
ここは料理本や美術展のカタログが豊富で知られる古書店なのですが、2階奥は山岳古書のコーナーとなっていて、各種雑誌のバックナンバーも比較的多数揃っており、なかなか重宝するお店なのです。

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