2013年4月29日

緊張感漂う越沢バットレス。

連休前半・3日間の最終日、雲取山(くもとりやま・2017.1m)から帰ってきたばかりなのに、また奥多摩方面へ向かいました。

今度の行き先は、越沢バットレス
東京都を代表する、クラシックなアルパイン系クライミングエリアです。
私がここを訪れるのは、2009年2月以来なので、ほぼ4年振り。

ところで最近、ここに行くためのアプローチが変わっています。
JR鳩ノ巣駅から多摩川を渡って南側の集落を突き抜け、大楢峠方面に向かうところまでは一緒なのですが、そこからすぐ左下に下ることのできた小道が、地主さんの意向で通行禁止状態になってしまいました。
したがって大楢峠に向かう道をなおも進み、越沢バットレスを望む展望台の左下の小道を下って越沢バットレスキャンプ場に入り、そこから下流に向かって岩場に至ることになります。
所要時間は、従来の倍くらいかな?

この写真は、その大楢峠に向かう道の展望台から見た越沢バットレス。
まだ早い時間だったのですが、すでに右ルートを登っているパーティがいました。
ということで岩場の基部で入山料(200円)を支払い、クライミングスタートです。
まずは定番の右ルート(∨-)から。
3ピッチで登りましたが、最上部の右のスベリ台が恐ろしい!
大勢が登るので岩が磨かれてツルツルになっている上に、支点は古い残地ピトンばかり。
久し振りのこの手のクライミングに、猛烈に緊張してしまいました。

続いては左ルート(∨)。
薄かぶりのクラックを登るのですが、ガバが多いので、私はどちらかと言えば右ルートよりはこちらの方が気が楽でした。。

小休止の後、今度は第2スラブルート(IV+)へ。
越沢バットレスでは、まあ一番登りやすいルートかもしれません。
かの山野井泰史さんなどは、このくらいだったらフリーソロなのだそうです。
しかしロケーションは最高のルートであり、東京新聞出版局の『日本の登山家が愛したルート50』にも選ばれているほど。
この写真は2ピッチ目を終えたビレイ点を上から写しているのですが、確かにビッグウォールを思わせるような高度感です。
(背後で登っているのは、左ルートです)

これは第2スラブルートの最上部。
決して難しくはないのですが、古い残置ピトンの中間支点が、どうにも信用なりません。
本当に、「絶対に落ちちゃダメだ!」と自分に言い聞かせながらの、緊張感を強いられたクライミングだったのでした。
まあ、落ちるような難しさではないので大丈夫なのですが。

登るのはこの3本までとして、岩場の上の祠でホッと一息。
しばらく順番待ちをしてから、懸垂下降で取り付きに戻りました。

これは下から見上げた越沢バットレス。
こうやって見ると、なかなかの傾斜の強さです。
ピッチピッチの厳しさは、並の本チャンルートよりも上ではないかと、そんな風にも思える岩場なのです。

ぜんぜん関係ないですが、岩場を後にして鳩ノ巣駅に戻ると、電線にツバメが2羽、止まっていました。
天候不順で今ひとつ暖かさに欠けるこの春ですが、季節が着実に移り変わっていることを実感させてくれました。

▼関連エントリー
6年ぶりの越沢バットレス。 (2009年02月12日)

これが上で触れた4年前の越沢バットレスの記録。
しかしこれが6年振りで、しかもほとんどリードはしていないので、今回は事実上、10年振りと言ってもいいくらいかもしれません。

▼参考書籍
 
左は定番のルート図集。
越沢バットレスは100岩場には含まれておらず、その他の岩場として掲載されています。

一方右が、本文中で触れた『日本の登山家が愛したルート50』。
第2スラブルートを選んだのは、翻訳家としても知られる、海津正彦さん。
しかしこの本、残念なことに絶版になっているみたいです。
中古品ならば、まだまだ購入可能でしょう。

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