2013年4月16日

意外と登る機会のない孝霊山へ。

米子市内のお客様をご案内して、鳥取県大山町の孝霊山(こうれいざん・751.4m)に行ってきました。

孝霊山は、米子市や近辺にお住まいの人ならばよくご存知の山…というか、晴れていれば毎日必ず目にする山ですね。
北西側(米子市寄り)の肩にアンテナの林立するピークである大平山(おおひらやま・586m)があり、その奥に見える三角形のすっきりとしたピークが孝霊山の頂上。

昔、朝鮮半島の高麗の国から、大山(だいせん・1729m)と背比べをするために運ばれてきた…でも大山にはかなわないことを知って、その山麓に放置されたという伝説も広く知られています。

標高もやや低めではあるものの手頃で、とても目立ち、山と渓谷社選定の中国百名山にも選ばれているのに、意外とこの山を登ったという話は聞きません。
中腹には梨の木が植えられた果樹園が広がり、大平山とのコルまでは、NTTの無線中継所整備のための舗装路が付けられていて、登山としては味気ない内容だからでしょうか?

特に近年は、以前は一般車も通行できたその整備路が車両通行止めになったため、長い舗装路歩きを強いられるようになってさらに不人気になってきたようです。

それでも米子市内からはよく目立つ山であり、一度は山頂に立ってみたいというお話をいただき、ご案内させていただくことになりました。
ちなみに私はまだ整備路が車両通行可能だった、2007年5月13日に一度だけ登っています。

米子市内から国道9号を東に進んで、淀江より妻木晩田遺跡方面に向かい、松尾池を南に回り込む農道に入った先、「孝霊無中」の看板から果樹園の中の道に入って、その上端の貯水タンクの脇に駐車。
右上に車道が続いているのですが、すぐに車止めのチェーンとなります。
それを跨いで、しばらくのんびりと歩いて行きます。
ちょうど今は新緑が美しい時期。
特にクロモジの花が所々に咲いて、新緑の鮮やかさをさらに際立たせていました。

車止めから歩くこと、1時間10分。
少々くたびれてくる頃、やっと孝霊山の登山口に到着です。
6年前には看板があったのですが、今はそれもなく、このように赤布の付いた棒が立てられているのみでした。

上の棒の立つ位置からガードレールを跨いで、このような斜面を下ります。
ガードレールの位置はまだ大平山寄りであり、下りきったところが孝霊山と大平山とのコルになります。
そこからはほどほど急な斜面を、踏跡を拾って登っていきます。

やはり登る人は少なく、管理する人もいないためでしょう、このように笹ヤブの深い箇所も出てきました。

一旦傾斜の緩んだところから、さらにひと頑張りで平坦地へ。
そこから若干ヤブを潜るような感じで進むと、コンクリートの台座が現れました。
左上する階段を登ってこの台座上に出ると、そこが頂上です。
三角点もなぜか、このコンクリートの台座上にあります。

やはり少々ヤブっぽい、孝霊山の頂上。
向こうにはまだ雪の残る、大山北壁が見えていました。

下山は往路を引き返します。
長い整備路を歩いている途中の脇の法面では、ショウジョウバカマが花を咲かせていました。

整備路の下部、果樹園の上端辺りでは視界がひらけて、田植え前の水田地帯と、その向こうに日本海を見渡すことができました。
けれどもちょっと霞んでいるのは、黄砂の影響かな?

行程の半分は車道歩きという少々味気ない内容ではありましたが、登る機会のあまりない山頂に立てたということで、お客様にはとても喜んでいただけました。

▼参考書籍
  
孝霊山について記述のあるガイドブックはこの3冊。
しかし左の『鳥取県の山』以外は、入手困難かもしれません。
右の『中国地方の山100選』など、良い本だと思うのですが、全国的にはほとんど流通していないでしょう。
中国地方の書店を探せば、もしかしたらどこかにあるかも??

0 件のコメント:

コメントを投稿