2013年4月15日

春の花咲く大江高山。

米子市や近隣のお客様をご案内して、島根県中部の大江高山(おおえたかやま・808m)へ行ってきました。

ところで大江高山と言っても、ご存知ない方も多いと思います。
有名な三瓶山(さんべさん・1126.2m)に登ったことがある方ならば、西の方角に、妙にポコポコと目立つ山並みを記憶されているかもしれません。
その中でも一番左(南)に、一際高く頭を出しているのがこの大江高山であり、周辺の山並みの総称は、大江高山火山群となっています。
今から約100万年前の火山活動によって生じた山群であり、粘性の高い溶岩が地表を盛り上げたため、このような特徴的な景観になったと言われています。

実はこの大江高山火山群というのは、国際的にも知名度が高く、多くの人々が訪れる場所です。
というのもこの山群の中央部は、古くからの銀の採掘場所、皆さんご存知のユネスコ世界遺産石見銀山なのです。
しかし今や石見銀山は、歴史文化的側面が強調されるばかりであり、山岳として捉えられることはまずありません。
そういう訳で私などは、石見銀山を要する山群の主峰である大江高山の知名度が今ひとつであることに、若干の寂しさも感じてしまいます。。

それでも地元や近隣の山好きの方には人気の山であり、道も良く整備されています。
山と渓谷社の『中国百名山』にも選ばれているので、程々の認知度はあるのでしょう。
特に今頃の時期は、他所ではあまり目にすることのないお花を見ることができるということで、比較的多くの登山者が訪れるシーズンなのです。

これは山田集落側から見上げた、大江高山の姿です。
左は途中で通る779mのピークであり、そこから尾根を伝って右の頂上へ登ります。
登山口はもう一つ、東の飯谷集落からのものもあるのですが、そちらはかなり急峻で滑りやすいため今回は敬遠。
山田集落からのピストンとしました。
山田集落から779mピークの間も、飯谷コース程ではないのですが急登として知られています。
このような感じでジグザグに道の付けられた急斜面を、頑張って登っていきます。

登り詰めたところが779mピークのほんの少し手前。
「休憩所」と書かれた看板が立っている平坦地です。
この枯れ木がシンボルみたいなものでしょうか?
向こうに見えるポコポコした山は、いずれも大江高山火山群の峰々。
これらよりももうちょっと右側の山に囲まれた一角が、石見銀山のあるところです。

779mピークからは馬の背と呼ばれるヤセ尾根をたどって頂上へ。

そして最後の急登を登り切って、大江高山の頂上に到着。
遠くに見えているのは、やはり火山である三瓶山です。
この後は頂上でゆっくりとお昼ご飯を食べて、慎重に往路を引き返しました。

お花の写真も少々。

左はこの近辺の山々にポツリポツリと咲く、ミスミソウ(三角草)。
花びらは6~10枚だそうですが、このお花はちょうど10枚。
花の色は白、蒼、紅色など変異が多いのだそうです。

そして右は大田市の条例で保護されている、イズモコバイモ(出雲小貝母)。
限られた地域にしか生息していない、貴重な植物です。

こちらの左はエイザンスミレ(叡山菫)。
葉っぱの切れ込みの深さが特徴的です。

右はイカリソウ(錨草)、ギフチョウが止まっているのが解るでしょうか?

そして最後に、ギフチョウです。
やや風が強かったためでしょうか、落ち葉の上にペタンと羽を伏せて休んでいました。
このギフチョウも大田市の条例で保護されているものです。
今回は登山道のあちこちでひらひらと飛び回り、私達の目を楽しませてくれました。

▼参考書籍
 
左の『中国百名山』はもう絶版ですね…再版されることってあるのかな?
もしかしたら無理かもしれませんね…。
良い本なのですが。
一方右の『島根県の山』は定番であり、全国の書店で入手可能と思います。

 一方、山のお花に関してはこれ。私も愛用しています。

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