2013年3月27日

日本一のモグラ駅 ― 上越線の土合駅へ。

谷川連峰の残雪の尾根を歩きに行こうと、思いたちました。
そして出発は前夜発とし、久し振りに土合駅でステーションビバークすることにしました。
土合駅は上越線の群馬-新潟県境のすぐ手前、群馬県側にある無人駅です。
この一角は上下線が離れていて、下り線は全長13.5kmもある、新清水トンネルの中に設置されています。
もちろん乗り降りするホームもトンネル内にあって、そのことから「日本一のモグラ駅」という愛称が付けられているのです。

水上発の普通列車最終の長岡行きに乗り込んで、土合駅で下車。
ホームだけ見ればさびれた地下鉄駅と同じようなものですが、この駅は地上に出るまでに、長い長~いトンネルを歩かなければいけないのです。


ホーム中央から地上に伸びる階段の様子はこんな感じ。
まだ10段くらいしか登っていないところです。
出口は遠く、小さな点のよう!
ちなみに入口にはこの階段の概要を記した看板があったので、参考に転記しておきます。

ようこそ「日本一のモグラ駅」へ

この階段は、338m、462段あります。
階段を登り、143m(階段24段)の連絡通路を経て、改札口になります。
またこの下りホームの標高は、583m、駅舎の標高は、653.7mあり、駅舎と下りホームの標高差は70.7mあります。
改札口までの所要時間は、約10分要します。
ホームと駅舎の標高差70m…。
もっとあるような気がしていたのですが、まあそんなものでしょうか?

トンネル内は暗く、歩く人の顔も見えないくらい。

これは462段+24段の連絡通路を登り終えて、改札口のすぐ間近まで来たところ。
今回の所要時間は、ちょうど10分でした。

ちなみにこの土合駅は、今のように車を利用しての登山が普及する前、そして一ノ倉沢などを登攀するアルパインクライミングが全盛だった頃は、大勢のクライマーで賑わっていたのだそうです。
各山岳会がホームに降り立ち、競い合って階段を駆け登ったというお話を、先輩クライマーからしばしば聞いたものでした。

私がこの駅を初めて訪れたのは、1989年7月2日。
夜行列車で未明に着いたのですが、記憶では確かに大勢の登山者がこの階段を登っていました。
その後、私自身も一ノ倉沢通いをするようになるのですが、いずれも車利用で、土合駅を利用したことは一度もありません。
沢登りをするのに3年半前に久し振りに訪れているので、今回で3回目ということになります。

ということで土合駅の改札を出ると…。
寝場所として考えていた待合室には、大勢の若者たちが!
聞くと東京大学のワンダーフォーゲル部の学生さんたちで、明日は山スキーに行くのだとか。
大勢だったので我々が入り込む余地はなく、広いけれども寒い駅舎の片隅にマットを敷いて、一夜を過ごしました。

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